髙城 和幸近年、建築やリフォームの分野で注目されている「クリア塗装」。
この特殊な塗装方法は、多くのメリットを持ちつつも、適用する際には注意が必要です。
今回は、クリア塗装の詳細な特徴やメリット、そして適用すべきでないケースについて、深く掘り下げて解説していきます。
□クリア塗装とはどのような塗装？
クリア塗装は、その名の通り「透明」な塗料を使用した塗装方法を指します。
この塗装は、下地の色や模様をそのまま活かしつつ、表面を保護できます。
近年の住宅は、デザイン性や意匠性を重視する傾向が強まっています。
そのため、外壁のオリジナルのデザインや色を損なわずに長持ちさせたいというニーズが高まっており、クリア塗装が注目されています。
クリア塗装のメリットとしては主に4つ挙げられます。
1.デザイン性の維持
クリア塗装の最大のメリットは、外壁のオリジナルの色や模様を変えずに、その美しさを長期間保つことができる点です。
2.効率的な塗装回数
通常の塗装は3回の工程が必要ですが、クリア塗装は2回の工程で完了します。
工程を短縮できることにより、工事期間の短縮やコスト削減が期待できます。
3.外壁の美しい光沢
クリア塗料には、UVカット機能や防汚性などの特性を持つものも多く、これにより外壁に美しい光沢を持続させられます。
4.チョーキングのリスク軽減
顔料が含まれていないため、塗料の劣化によるチョーキングが発生しにくいのも大きなメリットの一つです。
□クリア塗装を外壁に施す時の注意点
クリア塗装を外壁に施す際には、向いている外壁と不向きな外壁があることを理解しておきましょう。
＊向いている外壁
劣化が少ない外壁や、窯業系サイディング、モルタル、コンクリートなどの外壁材は、クリア塗装に適した外壁とされています。
特に、サイディングはクリア塗装によって意匠性を残したまま塗装が可能です。
＊不向きな外壁
光触媒やフッ素塗料でコーティングされた外壁や、金属系サイディング、劣化が激しい外壁などは、クリア塗装には不向きです。
これらの外壁にクリア塗装を適用すると、期待する効果を得ることが難しくなる可能性があります。
□まとめ
クリア塗装は、外壁の美しさを長期間維持しつつ、耐久性を高めるための優れた方法として注目されています。
しかし、その適用には注意が必要です。
適切な外壁材の選択や、不向きな外壁の特定など、クリア塗装を成功させるためのポイントをしっかりと押さえて、最適な塗装方法を選択しましょう。
当社は、お客様のご要望に寄り添いながら最適な選択のお手伝いをさせていただきます。
福岡市を中心に春日市・大野城市・筑紫野市・太宰府市などで外壁塗装を検討中の方はお気軽にお問い合わせください。