内窓設置を検討したいけど・・・どのくらい断熱効果があるの?数値で見てみたい!

今回は、そのような疑問をお持ちの方へ、内窓の断熱性能についてお話します。

内窓

内窓の断熱性能は、「熱貫流率」という数値で表されます。

熱貫流率とは、窓などの建材を通して、どれくらいの熱量が移動するかを示す数値です。 数値が小さいほど、断熱性能が高いことを意味します。

熱貫流率の計算方法

計算

熱貫流率は、以下の式で計算することができます。

熱貫流率(Uw)= 1 ÷ (窓全体の熱抵抗)

窓全体の熱抵抗は、以下の要素の熱抵抗を合計することで求められます。

  • 室外側の窓ガラスの熱抵抗
  • 室内側の窓ガラスの熱抵抗
  • 窓枠の熱抵抗
  • 中空層の熱抵抗

それぞれの熱抵抗値は、窓の素材や厚さ、構造によって異なります。 具体的な数値は、窓メーカーのカタログやホームページなどに記載されています。

例えば、YKK APの「プラマードU」の場合、以下のページで熱貫流率の計算ツールが提供されています。

このツールを使えば、既存の窓の種類と内窓の種類を選択するだけで、簡単に熱貫流率を計算することができます。

また、LIXILの「インプラス」の場合、以下のページで熱貫流率の計算ツールが提供されています。

ただし、これらのツールで計算される熱貫流率は、あくまで目安値です。 実際の断熱性能は、窓の設置状況や建物の構造などによっても影響を受けます。

内窓

より正確な断熱性能を計算したい場合は、専門の業者に依頼することをおすすめします。

熱貫流率の目安

悩む

一般的な窓の熱貫流率の目安は以下の通りです。

  • 単板ガラス窓:5.0~6.0 W/m²K
  • アルミサッシ複層ガラス窓:2.3~3.5 W/m²K
  • 樹脂サッシ複層ガラス窓:1.8~2.5 W/m²K
  • 内窓設置後:1.0~1.5 W/m²K

内窓を設置することで、熱貫流率を大幅に低減できることがわかります。

補足

熱貫流率以外にも、窓の断熱性能を表す指標として、「日射熱取得率」があります。 日射熱取得率とは、太陽光に含まれる熱エネルギーが、窓を通して室内にどれくらい入ってくるかを示す数値です。 数値が小さいほど、日射熱を遮断する効果が高いことを意味します。

夏は日射熱を遮断し、冬は日射熱を取り込むことで、冷暖房効率をさらに高めることができます。 内窓を選ぶ際は、熱貫流率だけでなく、日射熱取得率も考慮することをおすすめします。

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