業者の見積り前に知っておきたい!

【外壁塗装の基本④】外壁塗装の相場について

大切な住まいになるべく長く住むためのメンテナンスは?と聞かれると、やはり一番に挙げられるのが「外壁塗装」です。雨や風、太陽光に晒されることで、外壁の経年劣化は進んでいきます。外壁の劣化を放置してしまうと、塗装の剥がれや腐食、さらには雨漏りも起こり、大規模なリフォームまで必要となるケースもあります。

そうならないためにも外壁塗装は定期的に行う必要があります。

そこで気になるのが、「外壁塗装をする時の相場」です。

塗装業者はいくつもあるので数社に見積りをお願いする前に、まずはだいたいどれくらいかをご自身で把握しておくと業者とのやりとりもスムーズに進むことでしょう。

そこで今回は、外壁塗装の費用のおおよその相場についてご紹介いたします。

■外壁塗装費用の出し方①塗装面積の求め方

外壁塗装費用は、建物の塗装面積に使用する塗料の単価で決まります。

【外壁塗装費用の算出方法】 塗装面積×塗装単価=外壁塗装費用 

外壁塗装でかかる費用を知りたい場合、まず確認しておきたいのが、ご自宅の「塗装面積」です。

塗装面積とは?

塗装面積は、文字通り、塗料を塗る外壁部分の総面積のことです。

どうやって調べればよいかといいますと、わかりやすいのが「建築図面」です。図面を見ると建物の大きさを表している数値が記載されています。そのうち「延べ床面積」をチェックし、階数ごとの延べ床面積を足した数字に1.2をかけることで塗装面積を出すことができます。(※今回は建物の付帯部を除いた算出の方法をご紹介します。)

【もっとも簡単な塗装面積の算出方法】 (階数ごとの延べ床面積の合計数)×1.2=塗装面積 

万が一、図面に「~坪」のみの表記しかなかった場合は、坪数に3.3(1坪の面積)をかけ、さらに1.2をかけることでおおよその塗装面積を算出する方法もあります。

【延べ面積の表記がなかった場合】 (坪数×3.3)×1.2=塗装面積 

さらには、ご自宅を実際に測って算出する方法もあります。図面を使うよりも比較的近い数値になることが多いため、上記の方法と照らし合わせる材料として算出してみるのも良いでしょう。まずご自宅の外壁の横の長さと高さを測り、それに0.7をかけることで算出できます。(※ただし、妻壁上部の三角部分は別に計算する必要があります。また、それぞれのお住まいの窓数や窓サイズによっても実際の数値が前後します。)

【実際に自宅を測って出す方法】※窓の面積の割合はおおむね3割程度 自宅の外周×高さ×0.7=塗装面積 

■付帯部とは?

外壁塗装にかかる費用を算出する際に、意外と見落としがちなのが「付帯部」です。

付帯部とは?

付帯部とは、壁面と屋根以外の細かい所を指します。付帯部には、軒天、破風板、鼻隠し、雨樋、換気フード、ポスト、庇、水切りがあります。古い建物になればなるほど、付帯部が多く付いています。

付帯部については、は長さ、サイズ、素材などが統一されていないため、外壁塗装の費用に算出するのは知識がないと難しいのが現状です。できれば、業者に調査してもらうことをおすすめします。(※多くの塗装業者では無料調査を行っています。)

■外壁塗装費用の出し方②塗装単価

次は、塗装単価です。以前ほかのコラムでもご紹介してきた通り、外壁に使用できる塗料にはさまざまな種類があります。一般的に、塗料は性能やグレードによって耐久性も金額もかわります。

塗料の種類耐用年数1平方メートル単価目安(3回塗りの合計)
①アクリル塗料5~7年1,400~1,600円
②ウレタン塗料8~10年1,700~2,200円
③シリコン塗料10~15年2,300~3,000円
④ラジカル制御型塗料12~15年2,500~3,000円
⑤フッ素塗料15~20年3,800~4,800円
⑥光触媒塗料15~20年4,200~5,000円
⑦無機塗料20~25年4,500~5,500円
⑧遮熱塗料10~20年2,200~7,500円

外壁塗装にかかる費用は、スタンダードなランクの塗料を基準に考えているため、より高性能、高耐久性のある塗料を使用したい場合は金額も高くなっていきます。

ちなみに現在、塗料の主流はシリコン系、ラジカル制御系、フッ素系などとなっています。

■外壁塗装費用には「足場の仮設/メッシュシート/高圧洗浄」も入れておく

外壁塗装を行う際は、足場を仮設することになります。また、近隣住宅の塗料や高圧洗浄を行う時の水の飛散を防ぐためのメッシュシートも必要です。

施工中の近隣トラブルを避けるためにも必要なので、どの塗装業者にお願いすることになってもこうした施工はあるものと考えておくと良いでしょう。

また、塗装前に行う高圧洗浄では、建物に付着しているコケ、カビなどの状況によってはより洗浄効果の高いバイオ洗浄を行うことになるケースもあります。その場合は追加費用も発生するため、見積り段階でしっかりと確認しましょう。

■まとめ

今回は、外壁塗装にかかる費用の相場についてご紹介いたしました。

おおまかな目安となる金額を知っておくことで、「これくらいはかかる」という心積もりもしやすいかと思います。また、実際に塗装をする時は、建物の状況、破損の有無、日当たり、通風性などによっても別途追加の費用がかかることもあるので、業者に見積りをお願いする際はこうしたポイントも注目してみてください。

大切なお住まいのためにも、外壁塗装するなら定評のある塗装業者を選ぶことが大切です。

「施工保証がついている」「料金が明朗」「足場の仮設セットも含まれている」「高圧洗浄も含まれている」など、ご自身のニーズに合う業者をぜひ見つけてください。

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